12:39

これはなに・・・?

中央峰から西峰への道

10:44

6:29

民宿登人(のぼりと)上の駐車場

 川越の自宅までK氏の愛車デリカが迎えに来てくれたのは、早朝の4時半であった。途中コンビニでおにぎりを買いたいというと、K氏は「Iさん(私)の分まで握ってきた、3個でいいですか?」という。こんな早朝からそのサムライのような手でおにぎりまで・・・と思うと、ありがたさで胸が一杯になった。
国道299号線をひたすら走り、途中一部ショートカットしながら小鹿野町を過ぎ、坂本に有る民宿・登人(のぼりと)の上にある駐車場に着いたのは早朝の6:30分頃であった。まだ車は一台も無くどこにでも止め放題状態であった。

 身支度を整えるとすぐに歩き始めた。
林道を進むと左に登山口だ。杉林の中を沢沿いに歩いていく。左岸右岸と渡り返していく。「速さは大丈夫ですか?」先頭のKさんが聞いてくる。私はついて行けない程のスピードではなかったが、「少し早いですね」と正直に答えると、即座にスピードを落としてくれた。
 それでも股峠には45分ほどの歩きで到着した。

090501 二子山

 今日はかねてから調べてあったが、その岩山の険しさゆえにかなり永いこと行きそびれていた二子山に行った。そのきっかけはというと、極めてヒョンナことから始まる。
 たまたま旧知の間柄であったTさんから全く別の件で電話があった。話はいつしか山の話になり彼の一番好きな山が、二子山ですでに何回も登っているという。それまで私は彼がそんなに山が好きになっていることを全く知らなかった。
 そこですかさず私がその計画を温めていたことを告げると、即座に話が決まって日取りまで、あっという間に決まってしまったというわけである。
 

 ここには左のような案内板があり、西岳の説明が書いてあったが東岳については、道標のみで特に案内図等は無かった。
 股峠周辺はニリン草群生地で、その小さな白い花であふれていた。
 休憩後ここから東に道をとり、先ずは東岳を登ることになった。(案内書ではこちらは上級者向きとのことである)最初は広葉樹林帯の急登から始まる。すぐ岩の道になって、尾根の左を巻くように登る。

 
の途中特にオッカナイ所がある。オーバーハング気味の岩を抱え込むようにして、回り込むのだが下が完全に切れ落ちていて、落ちたら間違いなく一巻の終わりだ。
 といってもこの山はいたるところがそんな感じの山であるが、特にここは怖かった。鎖がついて金属製の小さな足場が作られている。まだつけられたばかりのようで真新しく光っている。T氏の話によると前にきた時は、鎖も何も無くて、子供をつれてきたので相当苦労したという。
 よくま〜それで通過できたものである。

7:46

ハング状の岩

 が外に放り出されそうになるのを、なんとかこらえてトラバースした。
巻き道が終わると潅木の生えた尾根に出て、少し歩くと山頂だが、途中
岩陰にひっそりと咲くすみれの花に心を和ませた。

 山頂に着くとほっと一息つくが、その向こうにもう一つピークが見えたのでそこも行ってみた。T氏はここからも下れそうな道があるという。
 
たしかに踏みあとらしきものはあるが、どこまで下れるかは定かではない。
東岳山頂に戻りしばしの休憩を取る。
両神山から西岳へかけての展望がすばらしい。
 ここの山頂標識はスチール製だがすっかり錆びてしまって、見る影も無い。錆を落としてペンキでも塗ってやりたくなる。
 
 ここでゆっくりと休憩後往路を戻り股峠に帰り着くが、この後いつか時間がない時に再訪した場合に備えて、ここから至近距離にある別の登山口・北登山口駐車場を見ておくことにした。 
 それは股峠から5〜6分のところにあった。車数台は楽に止められそうだ。道もしっかり舗装されている。

 
駐車場を確認後再度股峠に帰着し小休止の後、今度はいよいよ西岳を目指すことになった。
 股峠から西岳に向かって伸びる尾根道(二子山登山道入り口の看板がある)を行く、すぐに右へ巻く踏み跡と真っ直ぐ行く踏み跡に分かれるが、ここは迷わず真っ直ぐ行くことに・・・。
 
直進すると再度二股に分かれて、巻き道と直登コースとを分けている。 立て看板があって「上級コース転落事故多発危険を感じたら引き返す勇気を 小鹿野町」 と書かれている。
 
しかし後で感じたのだが危険と感じても引き返すのはもっと危険なので、行くと決めたら行くしかない様な気がした。
  ここも勿論直進する。
 これからはほとんど西岳の中央部分を直登して行く。手がかり足がかりは極めて豊富にある。鎖が着いていたのだろうが、現在ははずしてある。故はずされたか・・?私には知る由も無いが、第2間接ぐらいまでかかるしっかりとしたホールドが豊富にあるので、むしろ鎖に頼るよりも安全かもしれない。
 
何故かと言えば鎖だとどうしてもふらつきが有るが、岩なので浮遊しないからむしろ安定している。そんな理由ではずしたとすれば私も賛成だ。
 
とは言ってもほぼダイレクトに登るので、緊張の連続だ。石灰岩なので、雨に侵食された岩溝状のところが多数あって、手がかりには事欠かないのだが、逆にその岩溝に靴がはまってしまったことが何度かあった。 Tさんが要所要所には待っていてくれるのでありがたい。 ザックが岩角につかえたりするので、そんな時バランスを崩さぬよう、あせらず3点確保でじっくりと登る。山頂近くなるとやや傾斜がゆるくなるので、少しだけだがほっとする。ここから私をトップで行かせてくれた。やがて東峰に着く、小休止でここからさっき登った東岳を展望した。これからの稜線がまた左右が切れ落ちていて緊張の連続だ。
 何回か休憩しながら西岳山頂(中央峰)にようやく到着、登りはじめから約1時間弱だ。
 これからの下山路は相変わらず切れ落ちた岩稜を小さく上り下りしながら行く。
 鎖は無くても岩がしっかりしているので、安全とまでは言えないが、よろけたり足を滑らせることの無いように慎重に行く。
 ちょうど12時ごろに西峰に着いた。
その先には白い石灰跡地と化した叶山(かのうさん)が無残な姿をさらしている。かつては1106mの岩山を誇っていたそうであるが、今はその当時をうかかがい知るすべも無い。
御荷鉾山や群馬県側の山並みの展望が開けている。

東岳への尾根道を行く

7:54

東岳山頂のさびた標識

8:07

東岳から見た西岳(東峰・中央峰)

8:29

7:53

9:20

北登山口駐車場

股峠周辺にはニリン草の大群落が・・・

9:42

10:38

西岳中央峰

 山頂ではTさんが持参したコンロで、コーンスープを沸かしてくれた。そしてこれまたTさんが作ってくれたおにぎりを頬張りながら、たっぷりと休憩した。
 休憩中西方への道を覘いた、傾斜はゆるくなりそうだが、まだまだ岩稜歩きが続き険しそうだ。
クリックで拡大

 やがて道は岩稜を左に外れて行き10m程度の鎖場に出る。
 鎖が2段にかかっていて終端が固定されている。それに気ずかず鎖をまたいで降りようとして、足が抜けなくなった。少し上がって右足を抜いてから下りた。
 鎖がぬれている様に感じて滑りそうな気がしたが固定されているので、振られることも無く鎖を離さない限りは安心だ。
 
鎖場の写真をクリックで拡大 鎖場を過ぎてもまだしばらくは急で危ない道だ。やがて尾根に出て左にローソク岩への踏み跡が見えてくる。
 
まもなく道標がローソク岩への道を示すようになったのでここを左に行く。
 檜の植林帯で急斜面の山腹道だ。この辺まで来ると多少滑っても、命に別状は無さそうだ。そう思うと自然にスピードが上がってくる。
 途中岩がひさし上にせり出たところがあって、そこで休憩後はほとんどノンストップで下っていった。

最後の鎖場

12:12

12:33

ローソク岩下

駐車場の水場

12:51

13:28

 左の写真は尾根からローソク岩への道に入って間もなく右下に有った木の根っこで、自然にできたオブジェ状のものですが、私にはこれがタヌキが落石をお腹で受け止めているように見えました。(人によって見え方が違うようですが・・・)
 途中ローソク岩を見に行ったが、ザイルがぶら下がってはいるものの、クライマーの姿は見えなかった。たぶん上で休憩しているのでしょう。


 下山路の危険がなくなると二人の頭の中は、温泉とビールが浮かんでは消え、浮かんでは消え・・・。早く・・早く・それしかなくなり、いつしか股峠から駐車場まで23分で下りついた。

今日のまとめ
 川越発4:35分ー国道299−民宿登人(駐車場)着6:29分
 出発6:35ー股峠7:17〜7:30ー東岳8:07〜8:35−股峠9:08−北登山口9:20-股峠9:25−西岳へのコー ス分岐点(上級コース一般コース)9:42−西岳中央峰10:38〜11:30−西岳西峰12:02−ローソク岩への分岐 12:33−ローソク岩下12:51−駐車場13:28
総行動時間は6:53でした。


 今回は久しぶりに本格的な歩きが出来て満足だった。この二子山ははじめて登ったが、癖になりそうな予感がするぐらい、本当にいい山だと思った。
 帰りは秩父の立ち寄り湯 新木鉱泉 でのんびりと汗を流し、ビールをのんでから帰宅したが、この鉱泉もTさんの案内で、まさにお世話になりっぱなしの一日であった。

今回の立ち寄り湯 新木鉱泉 料金は900円でした。

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あちら こちらに季節の花が・・・

 この山とコースを始めて私が知ったのは、私のページとリンクしていただきお世話になっているとしおさんの 大名登山 の二子山のページを見たのがきっかけでした。

11:53

 西峰に向かう途中振り返った中央峰(一番右側)からの稜線 クリックで拡大 新緑が美しい

090501二子山のアルバムヘ

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